歯科医師の仕事をやめたくなった時の解決法

歯科医師の仕事をやめたくなった時の解決法

32clips 17,330views
歯科医師として働く中で「しんどい」「辞めたい」と思ったことはありませんか。
特に歯科医師研修医時代は一番下っ端からのスタートで覚えることも多く、新しい人間関係につまずくこともあるでしょう。

歯科医師としてしんどいと感じる場面や、その解消方法を解説します。
 

歯科医師の仕事がしんどいと感じる瞬間


院長の考え方についていけないと感じたとき

勤務医として働いている以上、様々な決定権は院長にあります。もしも自分自身が院長の方針に納得ができない、尊敬ができないと思った時、その歯科医院で働き続けることにしんどさを感じてしまうでしょう。
院長の考え方を聞いてディスカッションをし、府に落ちればいいのですが勤務医だからと言って院長の言うとおりにと済ませていたら、不満は募るばかりです。
 

ハードな業務に疲れてしまったとき

歯科医師の仕事は想像以上にハードです。
朝家を出て、フル回転で仕事して、帰宅してからはグッタリ。ご飯を食べて寝るだけの生活になるなんてこともザラです。
さらに歯科医師の仕事は長時間にわたり同じ体勢でいる必要があるため、腰痛に悩まされる歯科医師も少なくありません。
 

体力・集中力の勝負になるのは言うまでもありませんし、精神的にも肉体的にも疲れ切ってしまいがちです・・
また、歯科医院によっては休日には歯科医師会や学会・セミナーへの参加が推奨されているため、プライベートの時間は確保がしづらくなってしまいます。

 

コミュニケーションを取るのがしんどくなってしまったとき

どの職種をみても人間関係は仕事がしんどくなる原因ナンバー1です。歯科医院の人間関係でいうと院長や他の勤務医、歯科衛生士、歯科助手、患者さんと様々な方向でコミュニケーションを取る必要があります。
相手への気遣いが欠けている人や自分勝手な言動をする人、瞬間湯沸かし器系のすぐ切れる人など、しんどいと感じてしまう要因は限りなくあります。

また、歯科医師は患者さんのカウンセリングなど、密なコミュニケーションが求められる場面も多いです。

良い患者さんだけ来てくれれば何も問題ありませんが、口を開けば不平・不満ばかりの人が一定数います。こうした患者さんの対応に追われるとメンタルが擦り切れて疲弊してしまいます。

 

収入が思うように増えないとき

年齢別
年齢 平均年収 差額
25歳~29歳 464万3,300円 249万1,700円
30歳~34歳 666万6,700円 202万3,400円
35歳~39歳 996万3,600円 329万6,900円
40歳~44歳 1,031万8,300円 329万6,900円
45歳~49歳 1,254万6,400円 35万4,700円
50歳~54歳 1,085万300円 -169万6,100円
55歳~59歳 1,209万7,900円 124万7,600円
60歳~64歳 1,047万4,800円 -162万3,100円
65歳~69歳
70歳~ 585万1,600円 -162万3,100円

令和3年度 賃金構造基本統計調査によると歯科医師の平均年収は810万4,100円となっています。一般的に見ると高収入な職種と言えますが、実際に歯科医師として働き始めたばかりの人は、そうではないと感じているのではないでしょうか。それもそのはずで歯学部を卒業したばかりの20代歯科医師の平均年収は、約404万円と一般企業の正社員と比較しても平均的と言えます。

歯学部の学費は私立の場合、2,000万円~3,000万円が相場と高額になります。
しかし、25歳で卒業後、研修医として約1年勤務しますがその間の収入は11万~14万円ほどと生活するのもやっとな金額です。研修医期間が明けても30代になるまでは年収は思うように上がらないという現実があります。


図にあるように実際に1,000万円以上の収入を得るためには、40代までかかるのが平均的です。
 

歯医者は収入の良いイメージがありますが、駆け出しの頃は一般職種と比べてそんなに良いわけではないんです。

そこから力をつけて給与を上げるには、勤務医として経験を積む必要があります。ある程度給与をもらえる頃には、けっこう月日を重ねており…と収入が思うように増えないと、やはり働くのがしんどいと感じてしまうようです。

 

自分がやりたい仕事ができないと感じたとき

いわゆる「やりがい」を感じられるかどうかの部分です。
勤務医として働いているうちは「なかなか治療を任せてもらえない」「丁寧な治療をしたいのにアポ枠が短く回す系の治療になってしまう」「もっと小児を診ていきたい!」など、やりたい仕事への不満は少なからず感じることでしょう。

いくら自分がやりたい仕事が固まっていたとしても、ワンマン院長の下では思うよにスキルを伸ばせませんし、勤務年数ばかりが長くなって興味がある分野のスキルがない状態にもなってしまいます。すると歯科医師人生の設計が上手くいかなくなり辛いと感じてしまいます。

 

歯科医師というレールに気づいたとき

歯科医師になるには専門の大学へ通う必要があるため、早ければ高校生の段階から準備を始めます。

6年生のこれまたしんどい歯学部に通い、免許をとって、臨床研修期間を終えてと。。歯医者として1人前になるまでには、かなりの歳月を必要とします。前述の通り卒業後、20代~30代前半の歯科医師の給与は想像してるよりも低いものです。
 

そこから力をつけて給与を上げるには、勤務医として経験を積む必要があります。ある程度給与をもらえる頃には、けっこう月日を重ねており、、、、

その頃になって、歯科医師の仕事が「ツラいなぁ〜」と感じ始めて他業種に転職しようとしても。
 

☆金銭的に折り合いがつかない
☆歯に関するスキルしかない 

といった現実にぶつかってしまいます。

この時『一度歯医者というレールに乗ってしまうと、そのレールから抜け出すことは極めて難しい』を痛感させられます。
(実際に歯科医師から一般企業に転職した方は、また歯科医師として働く方が多くいます)
すると、もう歯医者というレールから降りてしまいたい・歯科医師を辞めたいという思いに駆られてしまいがちです。

 

しんどい・辛いと感じたら


相談ができる人に相談してみる

働くことがしんどいと感じてしまった際はまず誰かに相談をしてみましょう。相談する相手としてポイントは大まかに3点です。

・自分と直接利害関係がない人
・客観的に状況を見ることができる人
・家族や友人など親しい間柄の人

一度ネガティブな感情になってしまうと思考はなんでもないような小さなことでもネガティブに捉えてしまうようになります。そんな時は客観的に状況を判断できる人に相談をすることで、自分の考えすぎだと気づくこともあります。

ただ辛く辞めたいと思いながら働き続けると最悪の場合メンタルが壊れてしまうこともあります。一度メンタルにダメージを受けると思っている以上に立ち直るのは難しいのです。体調に異常が起きることもあるため、そのような状態になってしまった場合はすぐに退社するようにしてください。

 

専門家に相談してみる

身体を壊してしまったら病院へ、メンタル的に参ってしまったらカウンセラーへ、そして転職活動に迷ったらキャリアカウンセラーに相談してみると良いでしょう。


デンタルハッピーDrでは、スタッフが実際に現場に赴いてリサーチした4,000を超えるクリニックの中から、歯科医師1人1人に合った職場をご紹介してます。
今の状況をヒアリングし、一人一人に合った職場探しのコツや抑えたいポイント、転職をするべきなのかどうかまでサポートをさせて頂きます。

>>歯科医師として自分が働きたい環境で働いてみる


▼本当の年収が知りたい方はこちら
>>歯科医師の”本当の年収”を解説

© デンタルハッピーDr