歯科医師の年収や給料を徹底解説!勤務医と開業医でどう違う?開業資金も解説

歯科医師の年収や給料を徹底解説!勤務医と開業医でどう違う?開業資金も解説

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厚生労働省が令和3年に行った『賃金構造基本統計調査』によると歯科医師全体の平均年収は787万2,400円となりました。
平均月収(給料)は58万4,700円、賞与(ボーナス)では85万6,000円という結果です。

また勤務医に限定すると個人歯科医院で587万528円、法人歯科医院で746万1,438円となりました。

歯科医師の平均年収は787万2,400円!

 



令和3年度の歯科医師全体の平均年収は787万2,400円となりました。
また勤務医に限定すると個人歯科医院で587万528円、法人歯科医院で746万1,438円となりました。
年度により差がありますが、個人歯科医院の勤務医よりも法人歯科医院での勤務医の方が、平均年収が高くなる傾向があるようです。

また、平均月収で見てみると58万4,700円、賞与(ボーナス)では85万6,000円という結果になりました。

国内全産業の年収の中央値が約496万円(正社員)ということで、いわゆる高収入な職種だと言えるでしょう。
ちなみに歯科医師以外の「医師」という括りでは年収1378万円2,900円と非常に高収入だということが分かりました。
 

参照:令和3年度 賃金構造基本統計調査 結果の概要

 

【年齢別】男性歯科医師は40代で1,000万円越え




年齢別で見てみましょう。
歯科医師は24歳で卒業した後、研修医として働き始めることになり、その際の年収は228万円と高くはありませんが、25歳~29歳で409万9,600円と倍近くにまで上がっていきます。


各年代の中で60~64歳が1359万900円ともっとも高くなりますが、これは経験を積みベテランになったという理由のほかに、開業後に法人の理事長という形で複数院を経営するパターンがあるというのも影響しています。

上昇幅で見てみると25歳~29歳の404万円から30歳~34歳の665万円が約260万円の昇給ともっとも高くなりました。研修医上がりだと給料を重視しするよりも経験や内容を重視する歯科医師が多いと取れるでしょう。

また、50歳~54歳で一時的に年収が下がるのは、40代後半から開業をする歯科医師が増えてくるということが影響していそうです。開業直後は人員や設備への投資が必要にもなり下がっている場合があります。
 

【男女別】男性歯科医師は平均年収874万、女性歯科医師538万




男女別で見ていくとどうでしょうか。

男性歯科医師の平均年収は874万2,500円、女性歯科医師の平均年収は538万4,100円でした。
男女で約335万円ほどの差があるのは驚きですね。これは一般企業にも言えることですが女性の場合、ライフイベント(結婚、妊娠、出産、育児など)が多くあり、常勤歯科医師として働くのではなく、非常勤歯科医師として働くケースが多いのが要因と考えられます。

内閣府が毎年発表している少子化社会対策白書では、年々未婚化・非婚化、晩婚化、晩産化が進んでいるとされています。平均で30.1歳で出産をすると言われており、勤務医としてある程度経験を積んだ段階で休暇に入ってしまうため、これだけの差が開いてしまうのは必然と言えるでしょう。
 

【地域別】福島県がTOP




賃金構造基本統計調査では地域別の歯科医師年収が算出されていますが、従業員数や労働時間など細かな要件を満たした歯科医院で働く歯科医師のみ統計対象になっているため、実感とは異なった数値となりました。あくまでも参考程度に見てみるよ良いでしょう。

ちなみにこのデータでは福島県の1706万7,600円がずば抜けて高く、次いで静岡県の1236万4,700円、広島県の1223万9,200円と続きます。

 

 

開業医の平均年収は1,475万円!


歯科医師で開業した場合の平均年収は1475万4,826円となりました!その前年の調査では1468万8,513円だったことから、僅かではありますが上昇したようです。

ただしこの数値は医療法人においての院長の年収となり、個人の歯科医院という括りでは約646万円という結果となりました。
いずれにしても高年収ということに変わりありませんが、その分、設備投資や人員の確保に充てる必要があるため、資金運用は長期的に考える必要があります。勤務医の年収787万円に比べ高年収ではありますが、けがや病気をした際の保障や給与の保障がないため、一定のリスクを孕んでいるのも事実です。単純な金額だけの比較はできないことは考慮する必要があります。
 

【開業する年齢やタイミングは?】




年代別に開業している歯科医師の割合を見てみましょう。
50代~70代の開業がもっとも多く7割から8割以上で開業をしています。逆に30代以下の開業はほとんどないのが分かります。やはり開業に必要なスキルや資金などを考えるとある程度安定した状態で踏み切る場合が多いようです。

ちなみに20年前の30代開業率は約49%と今に比べると非常に高いため、勤務医として勤める期間が長くなっている傾向と言えます。

【開業に必要な資金】




歯科医院の開業に必要な資金はクリニック規模にもよりますが、ユニット3台ほどの場合で最低でも約5,000万円~と言われています。では実際にどんな費用が掛かってくるのかを見てみましょう。

①物件費
テナントや戸建て、居ぬきなど様々な条件で違いがありますが、もっとも大きい負担となるのが物件費。都心部や地方といった立地でも大きく変わりますが、最低でも約3,000万円~(テナントであれば約500万~)と言われています。

②広告宣伝費
開業したからと言って患者さんが自然に集まってくるということはありません。
現代はWEBで歯科医院を探す人が多くなっているので、ホームページの開設~検索で目につくようにするためにの施策(一般的に言うSEO対策など)をすることで新規患者の集客に繋げられるでしょう。
ホームページはシンプルなものであれば約20万円~でも制作が可能です。歯科医院を運営するにあたり、切っても切れないのが人材確保の問題。求人サイトへの掲載や紹介会社の利用など約50万円前後の採用費はかかってきます。

③医療機材・設備費
どんな機器を揃えるかによって大きく変動しますが、2,000万円程度は見積もっていた方が良いでしょう。ユニットは1台当たり250~500万円ほどかかり、プラスでバキュームやエアーコンプレッサーなどつけると、それぞれ50万円程かかってきます。その他、デジタルレントゲン、CT、モニター、滅菌機、光照射器、超音波洗浄機、レセコンシステムなど初期投資で揃えるものは膨大にあります。
最新機器を購入する場合は2,500万円はかかってきます。

④内装工事費
テナントで入居する場合は1,500万~はみておきましょう。こだわればこだわる程費用が膨らみますが、居ぬき物件を利用するなどして節約をすることも可能です。

その他、麻酔薬やアルジネート印象材、ディスポ消耗品など初期投資が必要になります。

 

コラム 歯科医師は年収3,000万円を目指せるのか?

 

年収が3000万超えする歯科医師はどれくらいいるのでしょう?開業して上手くいけば3000万円稼げると思われますが、勤務医では可能なのでしょうか?

少し前にはなりますが、平成30年の厚生労働省の調査では、「35歳~39歳」「男性歯科医師」「100人~999人規模」という条件で年収3,000万円を超える歯科医師が多くいたのではないかと思われます。

さらに賃金構造基本統計調査の傾向を見ると、平均勤続年数は3.3年ということが分かります。

このような高額の報酬が出せるクリニックは限られると思います。例えば、複数のクリニックを経営しているような大型法人で自費の割合が高く、さらに自費診療を勤務医にも任せている歯科医院に勤めている人ではないかと推測します。

自費診療に対する歩合支給が20%以上で、さらにある程度件数も出る場合にはこの給与水準も理解できます。

勤続年数が短いのは、同様な自費診療の割合が高いクリニックで勤務する歯科医師の多くが、独立開業前の最後のキャリアップとして働くケースも多いため、勤務医の中でも最も所得が多い部類に入るのも頷けます。

もしかすると30代後半で年収が3,000万円を超えるような歯科医師(歯科勤務医)はいるが、けっこう特定のクリニックに多く集まっているかもしれません。
 

まとめ

いかがでしたでしょうか。
歯科医師の平均年収は787万円2,400円、40代で1,000万円を超えるということもあり、非常に高収入が見込める職種と言えます。
開業をすることでさらなる高収入は目指せますが、開業資金確保からリスクを取る必要があるので長期的な計画を立てていきましょう。

 

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